いままでの裁判では原則弁護士なしの本人訴訟で(確か過去に一度ぐらい試しに弁護士を使ってみたことがあったはず)、あげくに敗訴ばかりなので、最近では出廷もしなくなり、そのまま自動敗訴して損害賠償を踏み倒してきた。
ところが今回は山本氏はVIP対応。ひろゆき氏は久々に出廷していた(ただし、出たり出なかったりだったが)。
地裁の判決は「これまでの枠組み通り」(オーマイニュースより)、名誉毀損については認められ発言の削除を命令され、損害賠償も減額されたが80万円の支払を命じられた。ただし、山本氏が求めていたスレ立て禁止は却下。
ここで、わたしはひろゆき氏の対応も「これまでの枠組み通り」だと頭から決めつけていた。つまり、判決の命令を無視して損害賠償を踏み倒す。これに対して、山本氏が何らかの「手」を打ってくるのではなかろうかという点だけは多少は関心があった。例えば、強制執行妨害かなにかの尻尾をつかまえて、ひろゆき氏を刑事罰に落とし込むとかね。
ところが、これはわたしが勝手に予想を裏切られたのだが、ひろゆき氏が自分から控訴した。想定外であった。
しかも、今度は弁護士を4人もつけてきた。これまた想定外であった。
迂闊である固定観念に縛られていた。
控訴したので損害賠償を含めた判決は確定せず、わたしが想定していた強制執行妨害のトラップは当面機能しなくなった(※別に山本氏がこの「手」を用意していたという証拠があるわけではない)。
おそらく、高裁でまた1年かそこら、詳細に証拠の検証をはじめればもっと。最高裁まで待ちこませる長期持久戦の構えではなかろうか。
何年間もの裁判の長期化で相手がいい加減疲れ果てたところで、最高裁判決が出て確定しても、ひろゆき氏には損害賠償を踏み倒すという伝家宝刀の必殺技がある。
思うんですけど、ひろゆき氏はあーすれば、こーする、こーすれば、あーすると実に面倒くさい。面倒くさい人間である。
わたしならとてもじゃないが相手にはしたくない類の人種だ。
しかも、人間的に面倒くさい上に金という武器を持ってる。やっかいに輪をかけてこの上ない。
とにかく、こういう人間が2ちゃんねるの管理人をやっている。やってるから2ちゃんねるなんぞが8年も持っている。
訴訟リスクを吸収できている。
そこいらの兄ちゃんやらニート君が、ひろゆき氏の代わりなんぞ、そうそうできはしない。
「2ちゃんねるがなくなっても、すぐに同じような掲示板ができる」とよく言われるが、そんなことはないとわたしは確信している。
ひろゆき氏みたいな面倒くさい男が他にそうそういてたまるか。
つねづね思うんだけど、裁判だのなんだの時間と手間暇がかかる手段で知恵を絞って正面からひろゆき氏を攻めても潰すのは容易ではない。潰せないんじゃないかな。
ひろゆき氏(=2ちゃんねる)を潰すにはその動脈である資金の流れを断つこと。言うだけで方法はさっぱり分らんが、その手が一番だと考える。